御手洗銀三のトイレコロジー
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No.38 | 美しいトイレ、日本! |
「美しい国、日本。」我が国の安倍晋三総理大臣の政権構想である。 「今年も心機一転頑張ろう!」と新たな気持ちで新年を迎えたのだが、年頭から報じられるニュースは、見たくも聞きたくもないような事件ばかりだ。 昨年末に、昨年を表す漢字で選ばれたのは「命」であったが、今年はどんな一文字で締めくくることができるのか。構想通りの「美」であって欲しい。「美しい」で思い起こせば、創業時に打ち立てた「トイレは美しくなければならない」という我が社の標語がある。今でも、世間では「トイレは臭いもの、汚いもの」というイメージが付きまとい、トイレに対する扱いは低い。 この新年、耳を塞ぎたくなるようなニュースが続く中で、希望と勇気を与えた話があった。北海道・夕張市の青年たちの「手作りの成人式」だ。財政破綻で市民も役所も手詰まり状態の中で、若者達が成し遂げた成人式だ。「美しい日本!」の象徴である。誰もが元気になるような、自分もそんな生き方がしたいと思えるような希望に満ちた話が、当たり前の話題にならなくてはいけない。 そして、食卓では美しいトイレが話題になり、街では感動的な美談が日常会話になる。 |
『FRANJA』(フランジャ)38号掲載 2007年3月15日発行
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